仕事のことを少しの間だけ忘れることのできる「昼休み」はとても貴重です。このため、この時間が減ってしまうということがあれば、怒ってしまう人が出てくるのは当たり前。しかし、この問題がAmazonの配送センターで実際に起きてしまい、訴訟問題に発展してしまったようです。
カリフォルニア州にあるAmazon配送センターの元従業員のロビニア・スコットさんは「Amazonの配送センターには昼休憩として30分の休憩時間が割り当てられていたはずですが、実際にはもっと短い休憩時間しか与えられませんでした」と語っており、30分の休憩時間を満足に取ることができなかったとのこと。
さらに昼休憩中は同配送センター内のトラブルに備えて、携帯用のトランシーバーを持つことが義務付けられていて、常に緊急時に備えて注意をしなければならないため、実際の休憩時間はもっと短くなってしまうようです。
これだけであれば、まだ一般的な会社でも起こりそうなことですが、ほかにも大きな問題点として、スコットさんは「Amazonの配送センターは休憩時間が徹底管理されており、全従業員が一斉に休憩を開始します。このとき、休憩時間を管理するコンピュータにIDカードを通す必要があるため、そのコンピューターの前に行列ができてしまい、待ち時間だけで休憩時間が減ってしまいます」と主張しています。
また、「途中の10分休憩ができないこともある」「仕事で個人の携帯を使用していたが、Amazonからの保障がなかった」などの問題もあり、原告側はAmazonに対して、時間外労働による未払いの給与等を含めた賠償金の支払いを要求しています。
この訴訟は2021年2月にサンフランシスコの地方裁判所で開始されましたが、弁護士が集団訴訟に持ち込むため、2021年3月26日に連邦地方裁判所に移されています。
ペンギン議長の一言
というよりも、30分の昼休み自体が短すぎる気が・・・