日本ではAppleのiPhoneが最も普及しているため、記事作成時点での音声アシスタントを起動するときの合言葉は「Hey Siri」がほとんどですが、Androidを使ってる場合は「OK Google」です。しかし、Googleではこの現状を打破するため、合言葉を使わずにGoogleアシスタントの機能を使用できる「Guacamole」をテストしていることが明らかになりました。
- Assistant Guacamole lets you answer calls without Hey Google - 9to5Google
- Google Assistant on phones is learning to act without a 'Hey Google' prompt
Guacamoleは「OK Goole」を言わずに音声アシスタントを使用できる機能ですが、「アラームを止める」「電話に出る」など、「いちいち音声アシスタントを起動する合言葉を言ってられない」ような場面で使用することを想定されたものです。
同様の機能はGoogleより販売されているスマートディスプレイのGoogle Nest Hubで提供されています。Nest Hubではアラーム鳴動中に「停止」と言えば、鳴動中のアラームが停止します。このような機能をスマートフォン向けのGoogleアプリでの導入に向けて作業が進められているのです。
画像: Google ストア
Guacamoleは2021年3月の初旬頃から開発が開始されましたが、Googleは極秘裏に開発しおり、外部公開していませんでした。このため、誰もこの機能の存在は知りませんでしたが、記事作成時点で公開されたGoogleアプリのベータ版でどういうわけか設定画面だけが表示されていたため、機能の存在が明らかになってしまいました。
画像: 9to5Google
公開された理由として考えられるのが、「Googleが従業員で行うテスト用に公開していたものが、ベータ版公開時にも消されずに残ってしまっていた」というものです。実際、Guacamoleの設定については、Googleアプリの最新の開発バージョンでは削除されており、表示することができません。
記事作成時点で配信中のベータ版のGoogleアプリでも、おそらく次の更新で削除されるとは思われますが、近いうちには「欲しいけど意外となかった」Guacamole機能がリリースされることになりそうです。