オークションサイト「eBay」が性的表現のある商品を出品禁止に、ただし基準があいまい

世界最大のオークションサイト「eBay」が2021年6月15日から成人向けの商品の出品を禁止すると発表しました。禁止後も一部の成人向け商品の出品は認められており、「基準があいまい」だとして一部で混乱を招いているとのことです。

eBayは「弊社はアダルトカテゴリに関するポリシーを改定し、『性的な行為』『性的な内容』『性的なポーズ』を表現する商品は出品を禁止します」と発表しており、2021年6月15日から同カテゴリ内に出品されている商品も削除されるそうです。

しかし、例外もあり、「Playboy」「Playgirl」などの成人向けの雑誌は対象からは除外されており、「卑猥な表現」がない限りは「ヌード作品」も芸術作品として出品可能。また、性的表現の強い美術作品(例えば、葛飾北斎の「蛸と海女」のような作品)も削除対象とはなりません。

また、明確な成人向けの商品(アダルトグッズ)もパッケージに「卑猥な表現がなければ」出品可能としており、見た目が問題なければ、使用用途がどうであれ許可されるようで、若干曖昧さの残るポリシーのようです。

これについて、eBayは「アダルトグッズを購入したい人を排除したいわけではなく、これらの商品を購入する気もなければ、見たくない人に対して、簡単にアクセスできないようにするための対応です」と述べており、こういった商品に不快感を感じる人に気分良くサービスを使用してもらうための措置だとしています。