画像: Flickr(U.S. Embassy Jerusalem)
韓国が北朝鮮のロケット弾の攻撃を防御するため、都市防衛システムの建設を承認しました。承認された防衛システムはイスラエルの大都市テルアビブを防衛するために稼働している「アイアンドーム」型のシステムを予定しているとのことです。
2021年6月28日に韓国はイスラエルの「アイアンドーム」に似た都市防衛型の迎撃システムの建設を承認しました。このプロジェクトは2兆8900億ウォン(約2830億円)の予算を投じて、2035年ごろに完成する予定であるとし、韓国国防部長官のソ・ウク氏が主宰する委員会で承認されたことを韓国の防衛事業庁が発表しています。
韓国の防衛事業庁は「このプロジェクトを通して、敵国(北朝鮮)の長距離砲の脅威に対する防衛能力が得られるとともに、国内の技術を確保し、雇用創出にもつながると期待しています」とコメントを発表。アイアンドーム建設が大規模な公共事業となり、雇用の創出につながる期待もあるとしました。
韓国の首都ソウルは周辺には韓国の全人口(5200万人)の約半数が住んでいます。しかし、この地域は北朝鮮の長距離砲やロケット弾の射程内に位置していることから、ソウルと主要施設を守ることができる「韓国版アイアンドーム」の建設が2019年末ごろから求められていました。
北朝鮮はソウルを攻撃するための武器の配置に関する情報を明らかにしていません。しかし、専門家によると、北朝鮮はソウルから約40kmほど離れた国境付近に大量のロケットランチャーや大砲が配備されているとのことです。
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都市に襲い掛かってくるロケット弾を迎撃する「アイアンドーム」が実際に稼働している様子は、以下の記事から確認することができます。