アルゼンチンにある沼が突如ピンク色に染まり、悪臭を放ち始める

画像: YouTube(No Comment TV)

アルゼンチンのパタゴニア地方にある沼が突如として鮮やかなピンク色に染まってしまいました。専門家によると、水産工場の廃棄物に含まれていた化学物質の影響によるものとのことです。

沼がピンク色に染まった原因について、環境エンジニアでありウイルス学者でもあるフェデリコ・レストレポ氏によると、「沼の水がこの色に染まったということは地元の水産工場が輸出用のエビを保存するのに使用していた硫酸ナトリウムによる影響です」とのことで、地元の向上で使用されていた抗菌作用のある化学物質による影響であるとしています。

この沼に硫酸ナトリウムが廃棄された原因について、問題の沼がある地域の隣町のローソンの住民が抗議活動のために道路を封鎖したことだと言われています。これにより、本来であれば、硫酸ナトリウムが含まれる廃棄物を処理場に運ばれるのですが、この施設に向かうための道が使えなくなってしまったとのこと。

このため、本来処理場に運ばれるはずの水産廃棄物が問題となっている沼に廃棄することが当局に認められました。地元の環境活動家であるパブロ・ラーダ氏は「毎日何十台もトラックがやって来るので住民はうんざりしています」と語っており、毎日とんでもない量の廃棄物が沼に運び込まれているようです。

この結果、沼がピンク色に染まる前から悪臭を放つようになり、色が徐々に濃くなるにつれて、悪臭がひどくなっているようです。なお、環境管理責任者のファン・ミケロウド氏は「今回のような水が赤みを帯びるケースは環境にダメージを与えるものではなく、数日で消えるはずです」と語っています。

なお、地元住民によると、沼がピンク色に染まったケースは今回が初めてではないそうです。