「コロナ禍で葬儀に行けなかった」羊飼い、羊のアートを亡くなった叔母に捧げる

画像: Twitter(James Jackson)

オーストラリアで羊飼いを営むベン・ジャクソンさんは自分のことをとても可愛がってくれた叔母が同国内のクイーンズランド州で亡くなりました。ジャクソンさんは記事作成時点のコロナ禍の影響で州をまたいだ移動ができず、葬儀に参加することができませんでした。そんな中、彼が叔母に捧げた「羊のアート」がSNSで公開され話題を集めています。

オーストラリアのクイーンズランド州は記事作成時点で新型コロナウイルスの感染拡大の影響で入州禁止の措置が取られています。このため、ジャクソンさんは叔母の葬儀に参列することができませんでした。ジャクソンさんは「この時期に誰かを失うということは非常に厄介なことです。僕を可愛がってくれたデブおばさんを弔う意思をどのように示したらいいのかわからなくなり、無力感に苛まれました」と語っています。

どうするか悩んでいたジャクソンさんは「自分の牧場で飼っている羊を使って、ハートの形を作って、おばさんを称えようと考えました」と続け、自身の牧場を俯瞰で見下ろしたときに羊がハート型の絵を描くように飼料を配置し、羊が集まる様子をドローンで撮影しました。

ジャクソンさんはこのムービーを2021年8月24日にInstagramの自身のアカウント公開した後、多くの話題を集めることになりました。その後、TwitterでもJames Jacksonのアカウントで公開され、記事作成時点で20万人以上が再生しています。実際にジャクソンさんがInstagramでアップロードしたムービーは以下から確認することができます。

ジャクソンさんは「新型コロナによって、大事な人と離ればなれになることの厳しさを『デブおばさんの死』で思い知らされました。似たような思いをしている人はオーストラリアだけでなく、世界中にいると思います」と語り、早く新型コロナウイルスによる制限がなくなることを願っているとしています。ジャクソンさんが作成したムービーはSNSだけで公開したわけではなく、実際にデブおばさんの葬儀でも流されたそうです。