ヨルダンの死海の近くにある小さな池の水が突然赤く染まってしまうという現象が発生しました。水が赤くなった原因については不明で、ヨルダン当局が調査を行っているとのことです。
ヨルダン当局はこの現象が報告されたあと、2021年9月11日に調査チームを派遣し「水が赤く染まってしまった原因」を調査するため、サンプルを採取して検査を行っているそうです。当局は検査結果を近日中に発表するとしています。
このため、水が赤く染まってしまった原因について、Twitterでは多くのユーザーが意見を投稿しています。あるユーザーは聖書に書かれている「血の災い」になぞらえるような非科学的なものではないかとの意見や、専門家はいくつかの生化学的なものから人工的な原因の可能性を指摘しています。
A pool of water located next to the Dead Sea in the biblical region of Moab(Jordan) has unexplainedly turned blood red- with red water conjuring up thoughts of a biblical plague of blood 1/10 cast by God upon the Pharoah of Egypt to free the Jews ex slavery according to the Bible pic.twitter.com/u8KX8LkjvV
— Knightess Duckworth Telegram: https://t.me/THKess (@ms_duckworth) September 13, 2021
ヨルダンの地質学者協会のシェイカー・アル・ヌスール氏はヨルダンの地元紙に対して「色の変化は『藻類による影響』『酸化鉄による影響』『人が意図的に水を赤くする物質を入れたことによる影響』のいずれかではないかと考えています」と語っており、大まかに3つの要因が考えられるそうです。
ヨルダン当局の担当者によると「該当の池は死海の近くにあるものの、死海の水とは隔絶されています」とのことで、死海の水質自体に影響のある現象ではないとしています。なお、この地域で水が赤くなったのは2例目で、2020年5月にイスラエルのアレクサンダー川が赤く染まりましたが、この原因は近隣の食肉処理場から流れ出た血液が原因だったことが確認されています。