「海の主か?」超巨大なマンボウが発見される

画像: Instagram (Rich German)

2021年12月2日にアメリカのカリフォルニア州にあるラグナ・ビーチで尋常じゃないサイズの巨大なマンボウが発見されました。発見した男性によると「このマンボウはしばらく水面近くにいたものの、30分ほど経過したあとは海底に潜っていった」とのことです。

マンボウの正確な大きさは不明ですが、発見したリッチ・ジャーマンさんが乗っていた2人乗りのパドルボードの長さが約4.3メートルであるため「この長さから推測するとマンボウは全長2.7メートルから3メートル程度の大きさと考えられます」と同氏は語っています。

ジャーマンさんは当初友人と2人でイルカと触れ合うことが目的だったそうですが、ビーチから180メートルほど離れたところで、このマンボウを偶然発見。ジャーマン氏らが近づいても、マンボウは特に警戒した素振りを見せることはなく、30分ほど海面付近を泳いだあと潜っていったとのことでした。実際にジャーマンさんらが発見したマンボウの写真やムービーはInstagramのジャーマンさんのアカウントでの投稿で確認することができます。

ナショナル ジオグラフィックによると、マンボウは好奇心が強いという特徴があり、ダイビング中の人間を発見すると近づいてくることが良くあるそうです。このため、今回たまたま海面近くにいた巨大マンボウも「ジャーマンさんらが近づいてきたこと」に興味を持ったため、特に警戒もしなかったのだと考えられます。

マンボウはアシカやシャチ、サメに捕食されたり、漁師によって意図せず釣りあげられたりしてしまう混獲の被害に遭うことが多く、個体数の減少が危険視されています。国際自然保護連合からは「脆弱な魚」と位置付けられています。このため、海洋保護の非営利団体Project Oの創設者でもあるジャーマンさんは「このマンボウは海洋保護区として指定された禁漁区域内に生息しているようなので安全だろう」と話していました。