「うん、意味ない」韓国の終戦宣言に北朝鮮が拒否の姿勢を見せる

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1950年に朝鮮戦争が開始して以来、71年ぶりに韓国の戦争終結を宣言しましたが、北朝鮮最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏が声明を発表し「北朝鮮は戦争終結を拒否する」と発表したとのことです。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2021年9月21日に国連総会の一般討論演説で「朝鮮半島の非核化と恒久的な平和を達成するために終戦宣言を行うべきなのです」と主張しました。多くの人は文大統領の宣言により、70年以上続いた戦争が終わると期待する声が寄せられました。

しかし、北朝鮮の与正氏は「韓国側の提案は興味深く、称賛に値するものですが、条件が整っていません」と語り、韓国側の態度は「中国寄りの政治体制をとっている中、アメリカから敵視されるのを逃れるための対応」として、韓国のダブルスタンダードな姿勢を非難しています。

与正氏は続けて「このような状況下において、半世紀以上も対立してきた当事者間の戦争の種になりかねないものを全てそのままにして、終戦を宣言しても何の意味もありません」と声明を発表。北朝鮮の外務次官を務める李泰成(リ・テソン)氏は「アメリカの制作が変わらない限り、韓国側の呼びかけは時期尚早」と断じています。

同氏は韓国の周辺に配備されているアメリカ軍や敵的に行われている軍事演習に対して「アメリカの北朝鮮に対する敵対政策が日に日に悪質になっています」と述べており、アメリカ主導で行われている経済制裁等の対応も含め北朝鮮への敵意だとしています。韓国と北朝鮮、アメリカの関係性は平行線をたどっているようです。