「スーパーなどで購入した」イチゴを食べた17人、A型肝炎を発病してしまう

2022年3月5日~2022年4月25日にアメリカの小売店で販売されていたイチゴを食べた消費者がA型肝炎に感染していたことが明らかになりました。2022年5月28日の時点で該当するイチゴを食べた17人がA型肝炎を発症していることが明らかになっているとのことです。

基本的にA型肝炎はA型肝炎ウイルスによって引き起こされる肝臓の感染症です。このウイルスはウイルス自体に汚染された飲食物を介して感染したり、A型肝炎に感染した人との性行為や感染者の汚物を介して、知らないうちに感染したりするとのこと。

しかし、症状自体は「疲労」「食欲不振」「腹痛」「嘔吐」「黄疸」となっており、数週間から2カ月程度で収まることが知られています。ただし、高齢者や免疫力が低下している人の場合は重症化し、肝不全や最悪の場合は死に至ることもあるそうです。また、6歳未満の子どもがA型肝炎に感染しても、症状自体出ることがほとんどないとのこと。

このA型肝炎に対し、B型肝炎C型肝炎は一度発症してしまうと、ウイルスが体内に残ってしまい、慢性化しやすく、長期的に肝臓にダメージを与えることが多いです。感染経路としてB型肝炎は感染者の血液や精液などの体液を介して感染し、C型肝炎は感染者の血液から感染します。また、記事作成時点でA型肝炎とB型肝炎について予防用のワクチンが存在しますが、C型肝炎については予防するためのワクチンは存在していません。

ペンギン議長の一言
A型肝炎は先進国での発症事例はかなり少なくなっていますが、発展途上国では流行しているため、このような国に渡航する前には事前に予防接種を受けておくことをオススメします。予防接種は計3回必要なようです。