「Nintendo Switchは今後性能向上することはない」と任天堂が断言、4Kモデルの開発を完全否定する

Nintendo Switchは記事作成時点でトップクラスのシェアを誇るゲーム機の1つとして知られています。ただし、大型テレビなど4Kディスプレイでゲームを行うにはNintendo Switchの性能の問題などで、他のゲーム機に劣っています。このため、一部のユーザーの間では4K対応のNintendo Switchを望む声があり、「任天堂が4K対応ゲーム開発のための開発キットをゲーム開発ベンダーに配布している」との噂も登場しました。しかし、その噂について、任天堂は「Nintendo Switchの高性能モデルを開発する予定はない」と正式に反論したとのことです。

任天堂は2021年10月8日に有機ELディスプレイ搭載のNintendo Switchのマイナーバージョンアップモデルを発売します。このSwitchは性能自体は現行モデルと同等で「それ以外の部分」が改善された形となっています。当初はこのモデルが現行機よりも高性能なモデルで4Kにも対応すると見られていましたが、「コロナ禍による半導体不足の影響で2021年は間に合わなかった」という声もでるほどでした。

そんな中、2021年9月30日にBloombergで「ゲーム開発者向けに任天堂が4K対応ゲーム開発のための開発キットをゲーム開発会社に配布している」と報じ、噂が再燃することになります。しかし、この報道に対して任天堂は同社のTwitterアカウントにて「Bloombergの報道は事実ではない」とツイート。事実無根の報道であるとしました。

また、同社はこのツイートの返信という形で「有機ELモデル以外に新たなモデルの開発計画は存在しません」と説明しており、Nintendo Switchの有機ELモデルを最後に新モデルを開発する計画自体が存在しないことを改めて伝えています。

Nintendo Switchは記事作成時点で他のゲーム機と比較しても低い解像度であること、また、任天堂で開発されたゲームですら処理落ちすることもあるスペックとなっています。そんな中、昨今の海外でのゲーム市場では「高解像度」「高フレームレート」のゲームが求められており、これらを実現するには高性能なゲーム機が不可欠です。そのような事情から、海外では今後プレイヤーがNintendo Switchから離れていく可能性が考えられており、任天堂のビジネススタイルを危惧する声もあるようです。

ペンギン議長の一言
おそらく任天堂も「このような事情」は理解していると思うので、新規ゲーム機の開発は行っていると思われます。今回Bloombergが報じた開発キットの配布が事実であり、任天堂側の発言も事実であるとすれば、任天堂がゲーム開発者向けに送付したものは「同社の次世代ゲーム機」に関するものであるとも考えられます。

このため、Nintendo Switchの高性能版が登場することはなく、近いうち(1~3年後くらい?)に同ゲーム機に代わる次世代機が発表されることになるのかもしれません。(しらんけど)