中国TencentのスマホゲームのPVがFF14を「丸パクリ」していると話題に

画像: 微博(斗罗大陆动画官方微博)

中国のTencentが開発・運営を行っている斗罗大陆(英語名:Douluo Continent 3D: Soul Master Duel )がスクウェア・エニックスが開発・運営しているオンラインゲーム「FINAL FANTASY XIV: Shadowbringers」(以下、FF14 Shadowbringers)のトレーラー映像に酷似しているとして、中国版Twitterである微博で話題になっているとのことです。

斗罗大陆は主人公のTang Sanは母の死後に武術学校に預けられ、一人前の戦士となった主人公が親の仇を討つために旅をするという物語です。斗罗大陆は2021年2月に中国で実写ドラマが放送されており、批評家の間で高い評価を受けていました。このため、2021年7月に正式サービスを開始した同作品に対してはゲーマーの間でも注目されていたようです。

正式サービス開始後、斗罗大陆のトレーラー映像が公開されることになります。しかし、この映像を見たユーザーは「FF14の映像をトレースしたかのように『各シーン』や『アクション』がそっくり」などといった反応が微博に多数寄せられることになりました。実際のFF14 Shadowbringersの映像と斗罗大陆のトレーラー映像を比較したものはYouTubeのUWU UwUが公開しているムービーで確認することができます。

比較対象となった「FF14 Shadowbringers」は2019年に発売された作品であり、発売当時に製作された映像であることから「斗罗大陆」の開発元であるTencentが「この映像を元にトレーラームービーを製作した」と考えるのが自然です。このため、微博でも作品の開発元に対する批判が高まっています。記事作成時点でTencentは本件に関するコメントを発表していません。

なお、同様の問題は「斗罗大陆」のテレビドラマでも起こしており、「League of Legends」のPVやイギリスのテレビドラマ「ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤」のシーンを盗用したとして批判を受けていました。当時は「斗罗大陆」を制作したVisual Impact Digital Productionは「スタッフの著作権に対する意識が低かった」として再発防止に務めること、指摘のあった映像については差し替える旨の発表を行っています。