「現実見ろよ」カトリック教会の司教が子どもたちに「サンタは存在しない」と発言してしまう

クリスマスといえばサンタクロースからプレゼントを貰えるイベントであることから、子どもたちにとって楽しみなイベントの1つです。そんな中、イタリアのカトリック教会司教が子どもたちに「サンタクロースはいない」と話してしまい、後に謝罪する事態にまで発展してしまったとのことです。

イタリアのシチリア島にあるノート教区のカトリック教会で司教を務めるアントニオ・スタグリアーノ氏は同教会の祭事で「サンタは存在しません。(皆さんがご存知の)赤い衣装の人物はコカ・コーラ社が作り上げた偶像にすぎません」と語ったことが地元メディアで報じられました。すると、この発言に対し、子どもを持つ夫婦など多くの人々から強い非難の声を集めることになってしまったのです。

このスタグリアーノ氏の発言について、同教会で広報を務め、司教でもあるアレッサンドロ・パオリーノ氏は「サンタクロースは『与えること』『寛大さ』『分かち合うこと』の大切さを伝えるためのイメージとして非常に効果的です。スタグリアーノ司教はサンタクロースを例として取り上げて、貧しい人々に贈り物をして、ローマ皇帝に迫害された聖ニコラオスの物語を説明しようとしていたようです」と語っています。

つまり、スタグリアーノ氏が祭事で述べた発言は聖ニコラオスの物語の説明に時間を割こうとした際に、サンタクロースの説明が乱雑になってしまったとのことです。パオリーノ氏は「司教を代表して、スタグリアーノ司教の発言が小さな子どもたちを失望させてしまったことを申し訳なく感じています」と述べました。

しかし、パオリーノ氏の謝罪の弁に対し、シチリア島では「カトリック教会としてのクリスマスの意味に焦点を当てようとしていたのか」といった納得の声もあるようですが、「家族、子ども、教育について何も理解していない」など、謝罪を受け入れられないとする否定的な意見もあり、賛否両論となっているようです。