吉野家元取締役の「生娘をシャブ漬け戦略」発言に対して海外「日本独自の表現が多すぎて意味不明」

画像: Flickr (Shinichi Haramizu)

2022年4月16日に早稲田大学で行われた社会人向け講座「デジタル時代のマーケティング総合講座」において、当時吉野家の常務取締役を務めていた伊東正明氏が「生娘をシャブ漬け戦略」と発言。日本国内で大きな波紋を呼ぶこととなり、海外でもこのニュースが取り上げられることになりました。海外の掲示板サイトRedditを見ると、このニュースを見た人の反応を見れるのですが「伊東氏の発言の意味が意味不明」という反応が見られており、日本独自の表現に海外ユーザーは戸惑いを覚えているとのことです。

伊東氏は2022年4月16日に「デジタル時代のマーケティング総合講座」において、吉野家の経営戦略として「若い女性客を取り込みたい」ことの比喩表現として「田舎から出てきた右も左もわからない生娘をシャブ漬け(のように牛丼中毒)にしたい」という趣旨の発言を行いました。しかし、この発言はSNSなどで広がり、2022年4月18日に吉野家は自社のブランドイメージを大きく毀損したとして、伊東氏を解任する処分を下しています。

そして、このニュースはBloombergをはじめとした複数の海外メディアで報じられると、Redditでもこの話題が取り上げられました。Bloombergでは「伊東氏は『田舎の若い女の子が男性に会って、より高価な食事を選ぶようになる前にメタンフェタミン(覚せい剤)中毒になように、牛丼中毒にさせること』が目標だと述べた」と記載。

この文章を読んだ海外ユーザーは「伊東氏は『吉野家がセックスを知らない処女のような消費者に対して、何も知らないうちに牛丼に慣れさせせたい』と発言した」と読み取ってしまい、解釈がズレる結果になってしまいました。つまり「日本語での比喩表現」→「比喩表現の意図が掴むのが難しいながらも苦心して読み取った海外記者の英訳」→「英訳から伊東氏の真意を読み取ろうとしたRedditユーザーの要約」という形で連想ゲームのようになってしまい、最終的な文章がもはや意味不明な内容に変化してしまったのです。

結局、このユーザーは他のユーザーからも「意味がわからない」と指摘されてしまいました。その後、このユーザーも最終的には伊東氏の発言の意図を日本人相当に理解できたようですが、英語で説明をするのが難しかったようで「どうやら伊東氏は女性に対して『とてつもなく差別的な趣旨』の発言をしたようです」という形で結論づけていました。

ペンギン議長の一言
日本語って難しい・・・