ロンドンで電車が1時間以上立ち往生してしまう、原因は白鳥が線路上にいたため

画像: Facebook (London Wildlife Protection)

2022年1月24日の夕方17時30分ごろ、イギリスのロンドンにあるサウス アクトン駅で線路の真ん中で白鳥が座り込んでしまうというハプニングが発生しました。この影響で、ロンドン市内を走る電車が1時間以上運行できない状態になってしまったとのことです。

今回のハプニングはロンドン市内の地上を走行する電車「ロンドン・オーバーグラウンド」の線路上で発生。この結果、夕方の17時30分ごろから1時間以上もの間、ウィレスデン・ジャンクション駅とリッチモンド駅の区間で電車の運行ができなくなりました。

白鳥は線路上にいる間、おとなしく座りつづけ、プラットフォーム上にいる乗客をただ見つめていました。このとき、「白鳥が線路上の(750ボルトの電圧が流れる)給電用レールに近づいて怪我をしたかもしれない」と思った乗客の1人が動物保護団体に通報されていたようでした。

しかし、白鳥が給電用レールで感電することを恐れたのか、駅員を含め、白鳥に対して直接のアクションを起こせない状態が続いていましたが、ハプニング発生から1時間ほど経つと、事態は好転。線路に座っていた白鳥は急に立ち上がり、ヨチヨチと歩き始めたのです。これを見た駅員はすぐに黄色いパネルを使って、白鳥を線路から遠ざけるように誘導し、駅の入り口付近まで。

その後、この白鳥は通報を受け駆け付けていた動物保護団体のLondon Wildlife Protection(LWP)によって保護されました。同団体は白鳥の健康状態を調べた結果「体重がかなり少なく、単に空を飛ぶための力が残っておらず、線路上に留まっていたと考えられます」と説明し、怪我などもなかったことが確認されたそうです。


記事作成時点で保護された白鳥は健康状態を回復させた後、自然に帰す予定とのことでした。