NASAが「太陽系外に惑星が5000個以上存在することを確認した」と発表

画像: YouTube (NASA Jet Propulsion Laboratory)

数十年前まで、宇宙には太陽系を構成する(いわゆる太陽の周りを回っている)惑星だけが存在すると考えられてきました。そして、1992年に世界で最初の太陽系外惑星が発見されて以来、その数は爆発的に増加。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、2022年3月21日時点で「5000を超える太陽系外惑星があることを確認した」と発表したとのことです。

カリフォルニア工科大学にあるNASAの太陽系外惑星研究を行っているNASA Exoplanet Science Instituteのジェシー・クリスチャンセン氏は「これは単なる数字ではありません。この1つ1つに異なる世界を持っており、それぞれが全く違う惑星なのです」と述べており、それぞれ個性のある5000以上の惑星が発見されたことに興奮しているようでした。

これまでに発見された5000以上の太陽系外惑星のうち、水星や金星のように地球に近い構造の地球型惑星が約4%。地球より大きく、海王星より小さいスーパーアースに分類される惑星が31%、海王星レベルのサイズに分類される海王星型惑星が35%を占めています。また、土星や木星のようなガスジャイアントに分類される惑星は30%あったようでした。

太陽系外にある惑星を5000以上発見した事実について、NASAはYouTubeのNASA Jet Propulsion Laboratoryのアカウントでムービーを公開しています。このムービーの中では発見された中で特徴的な惑星についても取り上げられています。また、ムービーに英語字幕が設定されているため、日本語自動翻訳を設定すれば、内容を理解するのに非常に役立つようになっているので、興味のある人は是非チェックしてください。

多くの人は発見された5000以上の惑星のうち、その中に生命が存在する惑星はないのか気になるはず。記事作成時点では地球以外の星で生命がいるという事実は確認されていませんが、地球に似た惑星は既に発見されており、ケプラー1649cTRAPPIST-1dTOI-700 dなどが確認されています。これらの惑星は水を保持できる構造があるとされており、生命がいる可能性が示唆されているのです。

しかし、環境条件によっては、これらの星でも人間が生息するには厳しい環境である可能性も指摘されているのも事実。実際に明らかになるのは観測精度が上がるもっと先の未来のことになりそうです。