ロシア、戦勝記念日に「Google Playストア」に変わるサービス提供予定

画像: Flickr (Yuri Samoilov)

ロシアでは記事作成時点で行われているウクライナ侵攻により、欧米諸国から様々な制裁を受けています。この動きはインターネット上でも行われており、2022年3月にはGoogleが提供する「YouTube」「Google Playストア」の2サービスがロシアでの提供を停止しました。そんな中、ロシアではGoogle Playに変わるサービスを提供する動きがあるとのことです。

Googleはロシアによるウクライナ侵攻に対する欧米諸国の制裁でロシア国内の銀行への送金に支障が出るようになりました。この結果、同社は2022年3月にYouTubeとGoogle Playストアのロシア国内での提供をストップしました。しかし、影響が出たのはGoogleだけでなく、ロシア国内で活動するAndroidアプリ開発者にも影響が出ているようです。

実際、Google Playストアのサービス提供が停止されることで、ロシア国内でアプリの購入ができなくなっており、同国内の開発者が収益を得ることができなくなりました。このため、デジタル開発を推進する団体「Digital Platforms」のプロジェクトディレクターを務めるウラジミール・ジコフ氏が「こういった状況を改善するため、私達はロシア国内でのアプリストア『NashStore』を作りました」と語りました。

NashStoreという名前は「我々のストア」となり、Androidアプリの提供・販売を行うプラットフォーム「Google Playストア」と同等の役割を担うそうです。そして、このNashStoreは第2次世界大戦でソ連がナチスドイツに勝利したことを祝う戦勝記念日の2022年5月9日に提供を開始するとのことです。

このような動きのある一方、Googleではロシアの政府系メディアである「スプートニク」や「RT(ロシア・トゥデイ)」のアプリをGoogle Playストアから排除しており、ロシアとウクライナの戦争終結後もこの状況はしばらく続きそうな動きを見せています。

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