エイプリルフールに「危険な」小惑星が地球に最接近することが判明

画像: Flickr (Kevin Gill)

アメリカ航空宇宙局(NASA)と国際天文学連合(IAU)の情報をまとめたデータベース「Space Reference」の情報によると、2022年4月1日に天文学者の間で危険とされている小惑星が地球に最接近するとのことです。なお、この巨大な岩石は地球から約740万キロメートルほど離れたポイントを通過するそうです。

この小惑星は2007 FF1という名前で小惑星の直径は約110メートル~約260メートルの間の大きさで約15000個存在するアポロ群地球近傍小惑星に該当。2007 FF1はその大きさと地球に比較的近い軌道を持つことから、(地球に衝突する可能性のある)危険な小惑星群に分類されているのです。

2007 FF1は以前から2022年4月1日に地球に最接近することが予想されていましたが、その軌道計算が事実であったことが確認されたのは2022年3月24日のこと。このとき、インターネットから天体望遠鏡を操作して撮影できる「The Virtual Telescope Project」において、地球に向かっている事前の予想通り2007 FF1と思われる小惑星が撮影され、予定通り、2022年のエイプリルフールに地球の傍を通過する見込みであることが改めて確認されたのです。

2007 FF1が地球に最接近するのはアメリカ東部時間の2022年4月1日 16時35分(日本時間:2022年4月2日 8時35分)で地球から約742万キロメートル離れたポイントを通過するようです。地球と月の距離が平均で約38万4000キロメートルのため、2007 FF1は月から約20倍の距離の離れた地点を通過する計算になります。

なお、2007 FF1が次回最接近するのは2037年4月2日のことだそうで、そのときの地球から約790万キロメートル離れた地点を通過するとのことでした。