詐欺罪で起訴された容疑者、ジェットスキーで亡命を図るも逮捕されてしまう

アメリカで詐欺罪で起訴された容疑者がジェットスキーを用いてキューバーに逃げようとしたところを逮捕されました。この容疑者は不正に約420万ドル(約5億6600万円)の医療費を請求していたとのことです。

ジェットスキーでキューバーに逃げようとしていた容疑者はエルネスト・クルス・グラベラン(54歳)で詐欺事件で起訴された後に容疑者の母国であるキューバに逃げようとした罪に問われています。検察によると、クルス・グラベラン容疑者の会社「Xiko Enterprises Inc」が高齢者向け医療保険制度Medicareに対して、約420万ドル(約5億6600万円)の不正な医療費請求を行っており、事件発覚時点で210万ドル(約2億7800万円)以上支払われていたとのこと。

その後、捜査当局は2022年5月にキューバの首都ハバナに渡航しようとしていたクルス・グラベラン容疑者に接触し、同容疑者が犯罪捜査に協力する意思を示したため、逮捕はせず、パスポートのみ取り上げる形をとったそうです。しかし、アメリカ湾岸警備隊とアメリカ合衆国税関・国境警備局がキューバから約90マイル(約145キロメートル)の距離にある海上で故障したジェットスキーに乗る同容疑者を発見。

さらにクルス・グラベラン容疑者以外に外国人密入国者として当局からマークされていた人物がジェットスキーに同情していました。このため、当局はすぐさま2名を逮捕したとのことです。また、2名が乗っていたジェットスキーは長旅に備えて、燃料電池のほかに食料と水が載せられていたこともあり「キューバに亡命することを画策していた可能性が高い」と考えられています。

本事件を担当する裁判官は今回の亡命未遂の事件も懸念して、クルス・グラベラン容疑者について、保釈無しで交流することを決定したとのことです。