LEGOは記事作成時点で叫ばれているプラスチック廃棄物問題への対応として、「ペットボトル素材」の再生プラスチックを使用したレゴブロックの試作品を公開しました。同社によると、将来的にはすべてのレゴブロックをこの再生プラスチックを使用したものに置き換える目標を掲げているとのことです。
- The LEGO Group reveals first prototype LEGO® brick made from recycled plastic - About us - LEGO.com US
- Lego aims to make bricks from recycled bottles on sale in two years - BBC News
LEGOはこのブロックの実現に向けて、150人以上のメンバーからなるチームを作り活動を行ってきたそうです。今回発表した試作品のブロックはこれまで250を超えるPET素材と数百に及ぶプラスチックとの配合試験が行われており、LEGOが要件として掲げる「品質」「安全性」を持ち、既存のレゴブロックとそん色ない品質を持っているとしています。
試作品の段階ですでにLEGOの品質条件はクリアしているのですが、同社はまだ素材のテストと開発を継続し、生産ラインに移行するかの評価を行うとのこと。LEGOの環境責任部門長のティム・ブルック氏は「多くの人々が既存製品と違いを一切感じないほどの製品にしなければならない」と語っており、いかなる妥協も許さない覚悟を示しています。
画像: LEGO
素材部分のテストが完了した次の段階では試作品のレゴブロックに色を塗った後、子どもから大人までのユーザーに実際に使ってもらって、使用感をテストするようです。このテストではブロックが様々な温度条件でも問題なく連結するか、連結強度は十分かといった部分を確認するとのこと。
LEGOは記事作成時点で年間約120万トンの炭素を排出しており、その約3分の1はレゴブロックの材料製造によるものです。ブルックス氏はレゴブロックの素材に「ペットボトル素材」の再利用品を活用することで、炭素排出量も削減できるとしています。