議会中に「スマホを見ている」政治家を発見するとTwitterに自動投稿するアプリが登場

画像: Twitter(Dries Depoorter)

重要な議題や法案をめぐる議論が議会の中で行われているときに、議論に集中せずスマホやタブレットを見ている政治家はいるものです。そんな政治家たちをチェックするソフトウェアが登場しました。

このソフトウェアは「The Flemish Scrollers」と呼ばれるもので、ベルギーのフランドル地域で行われる地方議会に参加しているの政治家たちがスマホやタブレットに気を取られていることを確認すると自動検出し、Twitterに投稿するものです。

このソフトウェアはPythonで記述されたもので、地方議会のライブ中継のストリーミング配信された映像から機械学習を用いたAIの力を借りて、スマートフォンやタブレット等のデバイスを検索。そのデバイスを注視している政治家がいたら、The Flemish Scrollersは政治家が議論に集中していない様子を録画し、Twitterに投稿します。

実際に投稿されているムービーはTwitterのThe Flemish Scrollersのアカウントが実際にツイートしたものです。このムービーを見ると、実際に議論に集中していない政治家がスマートフォンを注視している様子を正しく投稿していることがわかります。

2人の政治家のうち、1人が集中していない場合でもAIは正しく判定しています。

このソフトウェアの開発者であるDries Depoorter氏はTwitterで「The Flemish Scrollersは議会のライブ配信中に集中していない政治家をあぶり出し、議論に興味がない様子をTwitterに自動投稿します。ちなみに政治家の顔も自動認識してタグ付けも行うものです」とソフトウェアの仕様を説明しています。

なお、同氏のアイデアはベルギーだけでなく、世界中の人々から反響があるようで「ウチの国でも使えるようにして欲しい」といったコメントが寄せられています。今後はコレの類似ソフトウェアが登場し、各国で同じように「やる気のない政治家チェック」に使われるかもしれません。

ペンギン議長の一言
日本にもあったら「やる気のある政治家チェックができるようになる」のでいいかもしれませんね。