ノルウェーで弓矢の乱射事件が発生、5人死亡、2人重傷の惨事に

2021年10月13日の午後6時ごろにノルウェーの首都オスロの南西に位置する都市コングスベルグで弓矢の使った乱射事件が発生し、女性4名、男性1名が死亡、2人が負傷しいずれも重体の大惨事が発生しました。すでに、実行犯であるコングスベルグ在住のデンマーク人の男性が逮捕され、起訴されたとのことです。

この事件は午後6時15分ごろに始まったとされており、地元警察によると、コングスベルグの広い範囲で事件が発生したとのことです。地元警察の発表では「既に実行犯の男は確保済みのため、これ以上の捜索は行っていません。ただし、私たちが得ている情報では『この事件』の背後にはもう1人の人間がいます」と語っており、デンマーク人の男以外にも事件に関与した人間がいるとしています。

なお、犯人の男性は「イスラム教に改宗していた」事実があり、以前にも宗教関連で警察が彼に事情聴取をしていた経緯があったとのこと。しかし、今回の事件がテロに結び付くかどうかは定かではなく、記事作成時点で捜査中であるとしています。

この事件で亡くなった5名はいずれも50代から70代であることがわかっており、負傷者の2名はいずれも病院の集中治療室で手当てを受けているとのこと。また、負傷者の中には非番の警察官も含まれているそうです。

ノルウェーの首相で2021年10月14日で退任する予定のエルナ・ソルベルグ首相は今回の事件について「恐ろしい」と述べており「今回の事件で多くの人が恐怖を感じているのは理解しています。しかし、すでに警察が既に事件を鎮静化させているというのが重要なことなのです」と続け、国民に落ち着きを取り戻してほしいと訴えていました。