「Youは何しにこんな所へ?」3カ月前に失踪した飼い猫が320km以上離れた場所で発見される

画像: Facebook(Montgomery Couty SPCA)

アメリカのニューヨーク州にある動物保護施設に1匹の黒猫が届けられました。施設側が黒猫に埋め込まれたマイクロチップの情報を調査したところ、3カ月前に320キロメートル以上離れたペンシルバニア州の家から失踪していたことが確認されたとのことです。

この黒猫は数日前からニューヨーク州のフォート・プレインの街を徘徊しているところ、住民に目撃されており、この様子を見かねた人がモントゴメリー郡動物虐待防止協会(MCSPCA)に猫を連れてきました。この黒猫にはマイクロチップが埋め込まれていたため、MCSPCAはチップ内の情報から3カ月前に失踪した飼い猫であることを確認しました。

この黒猫はペンシルバニア州のウィリアムズポートで飼われていた猫ですが、失踪してから3カ月で200マイル(約320キロメートル)以上の距離を移動していたことが明らかになりました。飼い主によると、2021年8月初旬に行方不明になり、何度探しても見つからず、諦めかけていたとのことです。

そんな中、MCSPCAから「飼い猫を保護した」と連絡を受けた飼い主は2021年11月10日に猫を引き取りに、同施設を訪れました。その際に飼い主は「どうやって、そんな遠くの地域に移動したのか見当もつかない」と述べていましたが、無事保護されたことに喜んでいたそうです。

MCSPCAは今回の事例について、マイクロチップの重要性が示された例だとしています。今回の例のようにペットが迷子になってしまった場合、ペットにマイクロチップが埋め込まれていなければ、飼い主を特定するのが非常に困難になってしまいます。また、ペットにマイクロチップを埋め込む費用は少額(記事作成時点で日本では施術費用:数千円 +登録費用:1050円)で済むことから、MCSPCAは飼い主にはペットにマイクロチップを埋め込むようにしてほしいと述べていました。