新型コロナ史上最強と言われる「オミクロン株」の症状はどんなものなのか?実際に診察した医師が語る

南アフリカを中心に新たに発生した新型コロナウイルスオミクロン株(B.1.1.529)ですが、実際に同株にかかった患者を診察した南アフリカの医師によると、思いのほか症状が軽いという断言しました。この医師は7人のオミクロン株にかかった患者を診察したそうですが、いずれの患者も倦怠感のほかに「軽度の筋肉痛」「喉のかゆみ」「乾いた咳」などの症状を訴えたものの、それ以上に重い症状は確認されなかったとのことです。

南アフリカ医師会の会長を務めるアンジェリーク・クッツェー氏は自身のクリニックで「デルタ株」とは異なる7人の患者を確認したそうです。クッツェー氏によると「いずれの患者も極度の倦怠感とともに『軽度の筋肉痛』『喉のかゆみ』『乾いた咳』などの症状がを確認しました」と語っています。

クッツェー氏はデルタ株にかかった患者も多く診察しており、該当の7人については「間違いなく新型コロナの症状ではあるものの軽症で済んでいる」ことを確認。また、オミクロン株は40歳以下の人に発症しており、同氏が診察した患者の約50%はワクチン未接種の状態であったとのことでした。

クッツェー氏はイギリスBBCの番組にも出演しており「イギリスでオミクロン株の患者が2人出たと言っていますが、パニックになりすぎかもしれませんね」と語っており、現時点ではサンプル数が非常に低いものの、そこまで神経質になる必要性は低いとしていました。

世界保健機関(WHO)は2021年11月28日に発表したコメントで「オミクロン型は懸念されるべき変異株」と認めているものの、まだ危険性についてはサンプル例が少なく、オミクロン株の症状が他の変異株の症状と異なるかはわかっていないと述べており、正確に危険性を把握するためには数日から数週間は必要であると語っています。

ペンギン議長の一言
南アフリカの医師は「軽度な症状だった」と語っていますが、サンプル数に乏しいので、正確な情報を得るにはもう少し時間をおく必要がありそうです。