「幻想的」NASAが南極で皆既日食の生配信に成功する

画像: YouTube (NASA)

2021年12月4日に南極で月が太陽を完全に覆ってしまう現象である皆既日食が観測されました。アメリカ航空宇宙局(NASA)は月が太陽を徐々に覆い尽くしていく様子を生配信していたとのことです。

皆既日食は地球と太陽の間を月が通過する際に月の影が太陽を完全んい覆い隠してしまう非常に珍しい現象です。月の影が太陽の一部を隠す日食という現象であれば観測できる地域は非常に多いのですが、皆既日食となると、見られる場所がかなり限定されてしまうことから「とれもレアな現象」とされています。

そんな皆既日食ですが、2021年12月4日に南極で観測されることになりました。南極には住む人々は研究者を除くとほとんどいないため、このときの皆既日食を見ることができる人は非常に少ないのですが、現地の研究者であるテオ・ボリス氏とクリスティアン・ロックウッド氏が撮影した映像をNASAがストリーム配信することで全世界に提供することが可能となったのです。

YouTubeのNASAのアカウントで公開された生配信ですが、ムービー開始から約1時間7分頃から本格的に皆既日食が始まっていることが確認できます。そして、月の影が太陽を完全に覆い隠すと明るかった空が一気に真っ暗になっている様子も確認でき、幻想的な光景を見ることができます。

ちなみに皆既日食になると、明るさが夕方から夜程度のものと同等になることから、夜行性のコウモリなどの動物が時間に関係なく飛び出してくる姿を目撃することができます。突然の暗闇は動物たちも騙されてしまうようです。