約1億8000万年前のイルカに似た生物「魚竜」の超巨大な化石が発見される

画像: YouTube (Anglian Water)

恐竜が生きていた時代の約1億8000万年前に海に生息していた動物である魚竜の化石がイギリスの自然保護区で発掘されました。この化石は全長約10メートルほどで、これまでに発見された魚竜の化石では最大のものとのことです。

魚竜は約2億5000万年前の三畳紀に現れ、9000万年前の白亜紀の後期に絶滅した海棲爬虫類です。この魚竜は長い鼻を持っており、イルカに似た姿をしていたと考えられています。

画像: YouTube (Anglian Water)

今回発見された化石はテムノドントサウルスと呼ばれる魚竜の中でも大型の種でこの種の化石がイギリスで発見されたのは初めてとのこと。この化石はレスターシャー・ラトランド野生生物トラストで生物保護チームのチームリーダーを務めるジョー・デイビス氏がラトランド・ウォーター自然保護区で2021年1月に発見されていたそうです。

その後、2021年8月から本格的な発掘活動を開始。当初は脊椎骨らしきもののみしか見えていなかったのですが、発掘作業中に顎の骨が存在することが発覚し、テムノドントサウルスの化石であることが明るみになってきたとのこと。

マンチェスター大学で古生物学者として活動するディーン・ローマックス氏は「今回の発見は前例のないものであり、イギリスの古生物学の歴史で最大の発見の1つと言えるものでした」と語っています。同国では魚竜の化石自体は多く発見されていますが、今回発掘されたものほど大きなものはないそうです。実際の発掘時の様子はYouTubeのAnglian Waterが公開しているムービーで確認することができます。

記事作成時点では考古学者による化石の研究と保存の作業を進めており、近いうちに今回の発見に関する科学論文が発表される予定です。