「流星群?」実はロケットの破片が見せた「天体ショー」でした

2021年3月26日の早朝にアメリカのオレゴン州とワシントン州で「流星群」のような天体ショーを見ることができました。特にこの日は流星群のようなものは確認されておらず、これを見た人々は「何が起きたのか?」と驚いたようです。この正体はロケットの破片が大気圏に突入した姿であることが明らかになりました。

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターで天体物理学の研究を行っているジョナサン・マクドウェル氏は航空宇宙メーカーのSpaceXによって打ち上げられたファルコン9ロケットの残骸であると説明しました。

同氏によると、ファルコン9は2021年3月4日に打ち上げられ、60基の衛星を宇宙に送り出すことに成功したとのこと。その後、衛星を送り出したロケットは大気圏に突入させて処分する「起動離脱燃焼」が行われましたが失敗。結果的にロケットは軌道上に留まり、22日後の2021年3月26日の早朝に大気圏に再突入することになり、今回の天体ショーを確認できたというわけです。

この流星群のような「ロケットの破片による天体ショー」は多くの方が撮影しており、TwitterなどのSNSでも公開されています。まとめてみたい人はYouTubeのKING 5 Newsのチャンネルが公開している動画で多くの人が撮影した天体ショーの様子を確認することができます。