PS5がパフォーマンスアップに向けた改良の動き、6nmプロセスのCPU搭載か

2020年11月12日に販売が開始されたPlayStation 5(PS5)が世界各国で飛ぶように売れており、それから半年ほど経った記事作成時点でも手に入れるのが難しい状況が続いています。売れ行き好調な状況下でも、既にSONYではPS5の改良に向けた動きを見せていることが明らかとなりました。

報道された情報によると、台湾にある半導体メーカーのTSMCがPS5向けCPUの生産準備を進めているとのこと。しかし、生産ラインの稼働が近日中に行われることはなく、2022年の第2四半期(2022年4月〜6月)もしくは第3四半期(2022年7月〜9月)頃からの生産ラインの稼働を予定しています。

記事作成時点のPS5は7nm(ナノメートル)プロセスの製造プロセスで製造されたAMD製のCPUが搭載されていますが、TSMCが製造を予定しているCPUは6nmプロセスのものとされています。この「製造プロセス」は微細になればなるほどチップの性能が向上し、小型化を行いやすくなることから、一般的な性能指標として用いられています。

しかしながら、7nmプロセスで製造されたCPUが6nmプロセスのものに置き換わったとしても、性能面への影響はそこまで大きくないと思われます。しかし、製品の歩留まり率の改善および製造スピードの高速化が実現できることから、6nmプロセスのチップを搭載したPS5の価格の低下と供給量の増加が期待できるのです。

PS5は販売開始から6カ月ほどしか経っていないにも関わらず、既に新たな改良に向けた動きを見せているということから、SONYの同製品に対する本気度の高さが伺えると言えるのかもしれません。