画像: YouTube(Apple Event — April 20)
2021年4月20日にAppleより発表されたM1プロセッサー搭載のiPad Proですが、Geekbenchによるベンチマークスコアが公開され、記事作成時点で販売されているMacBook Proで最もハイエンドなIntel Core i9搭載モデルを凌駕する結果となることが明らかとなりました。
- Benchmarks show M1 iPad Pro offers 50% speed boost, outperforms high-end MacBook Pro - 9to5Mac
- M1 iPad Pro Over 50% Faster Than Previous Generation in Early Benchmarks - MacRumors
記事作成時点におけるGeekbench 5のベンチマーク結果ではM1プロセッサー搭載モデルのiPad Proはシングルコア性能で「約1700」、マルチコア性能が「約7300」のスコアとなっています。これと比較して、2020年販売モデルのiPad Proはシングルコア性能が「約1100」、マルチコア性能が「約4660」という結果であるため、M1プロセッサー搭載のiPad Proはシングルコア・マルチコア性能ともに50%以上性能がアップしていることがわかります。
以下は主なApple製品のマルチコア性能(Geekbench 5のスコア)です。
製品 | マルチコア性能 掲載スコアの平均値 |
---|---|
M1搭載MacBook Air | 7580 |
M1搭載Mac mini | 7346 |
M1搭載iPad Pro | 7284 |
Core i9搭載Mac Book Pro(16インチ) | 6819 |
iPad Pro(2020年モデル) | 4656 |
iPad Air | 4246 |
上記のスコアからわかるように、これまでに販売されたモデルと比較して、M1プロセッサー搭載の製品は軒並み高いスコア(性能)であることが明らかとなっています。Appleとしては、モバイル用プロセッサーとは言え、IntelのハイエンドCPUであるCore i9搭載のモデルよりハイスコアとなったことは大きな自信になっていると思われるため、今後もAppleから販売される商品のラインアップにM1プロセッサー搭載の製品が多く並ぶことが予想されます。
しかし、iPadのようなモバイル向け端末はPCと比べて機能が少ないこともあり、この高い性能をどのように活かすのかが課題とも言えそうです。このため、今後しばらくの間はAppleが新たにサービスを開始したサブスクリプションサービスの「Apple Arcade」で公開されているゲームを快適にプレイすることが主な目的になるのかもしれません。