GoogleがChrome OSの「Linuxアプリサポート」のベータ版終了を発表、次回アップデートから正式版に

画像: YouTube(Google Chrome Developers)

Chrome OSには同OSを開発環境用途で使用したいユーザーのために、販売当初からDebianベースのLinuxが使用できる「Linuxアプリサポート機能」が搭載されています。Googleによると、この機能はあくまでもベータ版としての位置づけでしたが、開発から3年経過し、多くの機能を搭載したことから、記事作成時点から数週間以内に正式版に移行すると発表しました。

そもそも、PC用のOSとしてGoogleが開発した「Chrome OS」はLinuxベースのOSですが、開発者はChrome OS上でコマンドライン実行するには機能制限が多く、ほとんど使用できないものでした。そこで、2018年からGoogleはChrome OSのユーザーに開発環境を提供する目的で、DebianベースのCrostiniを仮想環境として使用できる「Linuxアプリサポート機能」を公開しました。

この機能はCrostini上にインストールしたアプリをChrome OSのデスクトップアプリとして実行できるなど、開発者にとってはカジュアルに利用できるデスクトップ版Linuxとして重宝されています。しかし、当初のLinuxアプリサポート機能は開発途中の機能限定版だったため、Googleは同機能を「ベータ版」として公開し、徐々に機能を拡充する方針を立てていました。

記事作成時点では公開から3年経過したこともあり、パフォーマンスや安定性が当初よりも大きく改善したことから、Googleは「Linuxアプリサポート機能」を正式版に移行するとしています。正式版への移行は「Chrome OS 91」から行われる予定で今後数週間以内にはアップデートされるとのことです。正式版への移行のアナウンスはYouTubeのGoogle Chrome Developersチャンネルが公開しているムービーで確認することができます。