iPod TouchはiPhoneから電話機能とショートメッセージサービス(SMS)機能を取り除いたポータブルメディアプレーヤーです。2007年の初代iPhone販売開始とほぼ同じタイミングで販売されましたが、iPhoneの隆盛とともに、その存在感は小さくなり、2019年の最新モデル登場以降は音沙汰もありませんでした。そんな中、MacRumorsのライターでApple製品の情報通のスティーブ・モーサー氏がiPod生誕20周年となる2021年秋に「新型iPod Touch」が登場する可能性が高いとTwitterで発表しました。
記事作成時点において、iPod TouchはAppleの中でも非常にマイナーな製品の1つに分類されています。あくまでも「電話機能を取り除いたiPhone」という位置づけとなるため、「iPhoneがあれば十分」と考えるユーザーも多く、iPhoneとiPod Touchをわざわざ2台持ちたいという人は少ないです。このため、最新のiPod Touchは2019年に発売されましたが、これを最後に以降は何のアナウンスもありませんでした。
そんなiPod Touchですが、2021年10月23日には初代iPodの販売開始から20周年になります。そして、スティーブ氏によると、Appleは2020年11月にApple Musicの宣伝文句に「iPod Touch」を追加しているここともあることから、2021年秋には「新型iPod Touch」が登場するのではないかと予想しているようです。
In November 2020, Apple added ‘iPod touch’ to their Apple Music PR blurb. Well now we know why. This Fall Apple is planning to release the next version of the iPod touch. Thanks to @AppleLe257 for sourcing info & @Apple_Tomorrow for the renders! pic.twitter.com/ImQQj3hxDc
— Steve Moser (@SteveMoser) May 21, 2021
ただし、スティーブ氏は「あくまでも噂の範囲」としており、今回の情報は確定情報ではないとしています。しかし、iPhoneを持ちたくないけど、「電話関連の機能」以外のみであれば使いたいと考えるニッチなユーザーもいるはずなので、こういったユーザーにとって、新型のiPod Touchが新たな選択肢として追加されるのは良いことであると考えられます。
ただし、iPod Touchを魅力的な製品にするには機能面で「iPhone」と明確な差別化をする必要があるはず。仮に新型iPod Touchが登場する場合は、その「差別化」された機能がiPhoneを凌駕できるかを注目したいところです。