大麻農場と思って警察が摘発したら「盗電で運営するビットコインのマイニング工場」だったことが発覚

画像: ウェストミッドランズ警察

イギリスのウェストミッドランズ警察によると、大麻農場の摘発に向かったところ、約100台のコンピューターで構成されたビットコインのマイニング工場が発見されたとのことです。なお、この工場は盗電により運営されており、数千キロワットの電力が盗まれていたことが確認されました。

2021年5月18日にサンドウェル市にある施設内で大麻農場があるとの情報を元に、ウェストミッドランズ警察が強制的に立ち入りました。警察によると、時間帯によって大勢の人物が訪れていること。そして、上空からのドローン調査でかなりの熱を放っていることが確認されていました。

ウェストミッドランズ警察のジェニファー・グリフィン巡査部長によると、このような兆候は大麻栽培の大型施設が存在するケースが非常に多く、今回の調査でも「大麻農場の摘発できる」期待を持って、摘発に向かったとのことでした。

しかし、実際に施設内に立ち入ると、そこには大麻ではなく、約100台のコンピューターが存在していました。ウェストミッドランズ警察が調査したところ、これらのコンピューターはビットコインのマイニングに使用されており、コンピューターの動力源である電力は盗電されていたことが確認されました。

画像: ウェストミッドランズ警察

グリフィン巡査部長は「仮想通貨のマイニング自体は違法ではありませんが、盗電は明らかに犯罪です。ウェストミッドランズ警察は確認した機器については押収が確定していますが、犯罪収益法に基づいて、永久に押収することも検討しています」と語り、盗電により運営されていたコンピューターについては警察が押収すると発表しました。

なお、コンピューター自体の押収はされましたが、このマイニング工場を運営していた犯人はまだ捕まっていないとのことです。