「自分のポルノ動画が勝手に投稿されてる」大手ポルノ動画サイト「PornHub」を30人以上の女性が訴える

大手のポルノムービーのストリーミング配信を行っている「PornHub」が30人以上の女性から訴えられました。訴状では、サイト上にアップロードされているセックスビデオは「ムービー内に映っている人」の同意を得ておらず、PornHubの親会社であるMindgeekが「それらのコンテンツ」を利用して不当な利益を上げているとしています。

女性の弁護側は今回の訴えについて、2000年に施行された「人身売買や暴力による被害者保護」に関する法律に基づいて訴訟を起こしているとしています。PornHubを訴えている女性のうち1人は「私の場合、17歳のときにボーイフレンドに強要されてムービーを撮影され、その後、私の同意なしにPornHubにアップロードされているようでした」と語り、友人からの連絡を受けるまで、自身が映ったポルノムービーが投稿されていることを知らなかったとのこと。

これに対して、PornHubは「弊社のサービスは違法なコンテンツに対して厳しく取り締まっています。またサービスの性質上、ムービーをアップロードできる人は弊社が検証したユーザーのみに制限しています」と語り、基本的に違法なムービーをアップロードできないような仕組みを作っているとコメントしています。

このようにPornHubはポルノサイトの中では厳しい制約を課していることで有名なサービスです。しかし、PornHubには一部の問題が潜在的に存在することが関係者によって指摘されています。事情に詳しい関係者によると「ムービーに登場する人物の身元や年齢確認はできていない」点が挙げられ、PornHubが登場人物の同意を得る仕組みを持っていなかったことで、潜在的に抱えていた問題が明るみになったとのことです。

PornHubは「弊社は業界でも類を見ないほどのセキュリティポリシーを掲げています。このため、今回の訴訟についても真摯に受け止めます」と述べ、健全なサービス運営に向けて、適切に対応するとしています。