井上尚弥選手がWBAとIBFバンタム級の防衛に成功、衝撃ボディブローKOに海外騒然

画像: Twitter(Top Rank Boxing)

2021年6月19日にアメリカのラスベガスでボクシングのWBA・IBF統一バンタム級タイトルマッチが行われ、統一王者の井上尚弥選手はIBFのバンタム級1位のマイケル・ダスマリナス選手と対戦。井上選手はTKO勝ちを収め、タイトル防衛に成功しました。この試合を見た海外のボクシングファンは井上選手が見せたボディブローKOに衝撃を覚えているようです。

井上選手はこの試合でダスマリナス選手から3度ダウンを奪い、レフェリーストップによる3ラウンドTKO勝ちを収めました。バンタム級は軽量級であり、パンチの威力も弱くなる傾向にあることからダウンを奪うのはかなり難しくなります。しかし、井上選手は3ラウンド(合計9分)という短い時間で3度ダウンを奪い、自身の「モンスター」の異名をアメリカに知らしめることになりました。

この試合で挑戦者のダスマリナス選手は井上選手の強烈なボディブロー(レバーブロー)を何度も受けることとなり、苦痛に顔をゆがめながらダウンする姿が印象的な試合となりました。3ラウンド目には再三にわたる井上選手のボディブローでこの試合2度目のダウンした直後、また追加のボディブローで3度目のダウンとなり、レフェリーが試合を止める結果となりました。実際にダスマリナス選手が2度目のダウンと3度目のダウンを受けるシーンはTwitterのTop Rank Boxingが公開しているムービーで確認することができます。

この試合を見た海外のボクシングファンは「イノウエと戦う前に肝臓のドナーを用意しておく必要があるな」「はじめてイノウエを見たけど、あのボディブローはヤバい」「イノウエはフライ級のような『ものすごいスピード』でヘビー級のような『重いパンチ』を撃つね」「イノウエが強いのは誇大広告だと思ったけど、本物だった」といった声が寄せられ、井上選手のとんでもない強さに海外ファンも納得したようでした。

井上選手はこの試合で通算21勝0敗18KOという戦績を収めており、名実ともに王者の貫禄を漂わせています。なお、2021年8月にはWBC王者のノニト・ドネア選手とWBO王者のジョンリル・カシメロ選手によるバンタム級の統一戦が行われる予定です。この試合の勝者はWBC・WBO統一王者となるため、その後、WBA・IBF王者の井上選手との試合が組まれることになれば、本当の意味でのバンタム級王者が決まることになります。