Firefoxが2018年から3年間で4600万人もユーザーを失ったことが判明

画像: Flickr(Paul Downey)

WebブラウザのFirefoxと言えば2000年代前半に一世を風靡し、当時シェアNo.1であったInternet Explorer(IE)に次ぐシェア2位の位置にいました。しかし、IEのサポート終了後はGoogle Chromeにシェアを奪われてしまい、記事作成時点では過去3年間で4600万のユーザーを失うなど、衰退の一途を辿っているとのことです。

2018年末に報告されたFirefoxのデスクトップPC用Webブラウザを使用しているアクティブユーザー数は約2億4400万人でしたが、2021年第2四半期(2021年4月~6月)のアクティブユーザー数が約1億9800万人に減少していることが判明しました。2021年時点でもスゴイ数字ではあるのですが、数字だけで見ると約4600万人減少していることが明らかになっています。

Mozillaは2002年にプライバシーやセキュリティ・そして多くの拡張機能を搭載できることを売りにしたWebブラウザ「Firefox」を発表。そして、2008年にはIE全盛の中、ブラウザシェアの30%を獲得し、堂々のNo.2のブラウザとして認知されるようになりました。

しかし、記事作成時点ではGoogle Chromeのブラウザシェアが65%でトップとなり、FirefoxはMicrosoft Edgeと並び、シェアが3%と苦境に立たされています。昨今、特にFirefoxのシェアが落ちている理由として「ここ数年の間、Firefoxの処理の高速化に関する機能アップデートが疎かになっている」ことが一因とされています。さらに、もう一つの意見としては「Firefox 89から変更されたUI}の変更で、これまで使っていたユーザーの一部が新しい操作方法に慣れずに離れてしまった」という意見もあるようです。

記事作成時点ではGoogle Chromeに最適化されたWebサイトが増えており、ますます同ブラウザやEdge等のChromiumベースのブラウザ需要が高まる一方となっており、Firefoxが今後もこれらブラウザと同程度の競争力を維持するのは非常に難しい状況です。しかし、1億9700万人いるFirefoxユーザーが一気にいなくなることはないはずですが、今後Firefoxがシェアを取り戻すことができるのか要注目です。