画像: 朝鮮中央通信(KCNA)
北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)氏は2021年9月8日に平壌にある金日成広場で行われた軍事パレードに出席しました。その時、金氏の容姿は「これまでメディア等に登場した姿」ではなく、体型がスリムになり、髪型も変わったことで、世界中の人々を驚愕させました。
金正恩氏が参加した軍事パレードはアメリカのジョー・バイデン大統領就任後初の軍事パレードでした。このパレードで北朝鮮の新兵器が登場することはありませんでしたが、同国最高指導者自身の大きく変わった姿に大きな注目が集まりました。
金氏は記事作成時点から過去数カ月の間に20キログラム以上減量したと言われており、2021年6月に朝鮮労働党中央委員会総会に出席した際は「どれくらい痩せたのか」と注目を浴びることになりました。そんな彼が見せた軍事パレードでの姿はTwitterのNew York Postのアカウントで公開されており、クリーム色のスーツに銀色のネクタイを締め、金正恩氏の祖父である金日成(キム・イルソン)氏のような髪型に変更していることが確認できます。
Kim Jong Un shows off new body at North Korean parade https://t.co/HPZYAGaj49 pic.twitter.com/Wh5OgXf04G
— New York Post (@nypost) September 9, 2021
金氏の大きく変わった姿について、韓国のソウルにある北韓大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「彼は3人の子どもの父親であることと、まもなく40代になろうとしていることから、健康に気を付けるようになるのは不思議なことではありません」と語り、「独裁国家の指導者」のイメージから「普通の政治家」としてのイメージに変えようとしているのではないかとのことです。
一方で金正恩氏は「在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮に渡った人々のうち、同国を脱出し日本に戻った人」から総額5億円の損害賠償を求める裁判を日本で起こされており、この動向も注目されていますが、おそらく本人は裁判所の召喚に応じることはないと見込まれています。