「私を刑務所に連れてって」自宅軟禁刑を科された男性、妻と一緒の生活が苦痛で警察署に駆け込む

画像: Flickr(Dave Leeming)

イタリアに住む男性が麻薬関連の犯罪を犯したとして、自宅軟禁刑を受けていました。しかし、この男性は自宅にいる妻との関係が悪化したことで、夫婦生活に耐えられなくなり、警察署に駆け込んだとのことです。

警察署に駆け込んだ男性はイタリアのローマ県ティヴォリに住む30歳のアルバニア人男性で、麻薬に関連した犯罪にかかわったことで数年間の自宅軟禁刑を執行されていました。この男性は数カ月間の自宅で妻や家族と生活するだけで刑を全うできる立場であったのですが、軟禁生活の中で妻との関係が非常に悪化。精神的にも厳しい状況に男性は置かれてしまったとのことです。

この生活に耐えられなくなった男性は2021年10月23日の夜にティヴォリにあるカラビニエリ(国家憲兵:日本の警察と自衛隊が複合した組織)の所轄署を訪れ、「妻との生活に耐えられないので、どうか私を刑務所に移送してください」と訴えました。彼はカラビニエリに訪れた時点で「自宅軟禁刑の規則」を犯しているため、当局に拘束されることになりました。

その後、カラビニエリ側で彼の事情を汲んだのか、拘束された男性は「本人の望み通り」刑務所に移送されました。彼は記事作成時点で残りの刑期の数年間を刑務所で過ごすことになります。

ペンギン議長の一言
自分がこの男性を拘束する側だったら、どう思うだろうと考えてしまいますね。最初に訴えを聞いた時点で「この人、頭おかしいのかな?」と思うでしょうが、その後は「心なし」か優しく接してあげてたような気がします。