「人類史上40例目」尻尾の生えた赤ちゃんが産まれる

画像: Journal of Pediatric Surgery Case Reports

2021年1月にブラジルのフォルタレザにあるアルバート・サビン小児病院で幅4センチメートルの肉球が付いた12センチメートルの長さの尻尾を持つ赤ちゃんが産まれました。尻尾を持った赤ちゃんが産まれたのは人類史上40例目のかなりのレアケースですが、尻尾自体は後で切除されたとのことです。

(以降に本記事で掲載している画像は人によってはショックを受ける可能性がありますので、血液や奇形の人体などを見るのが苦手な方はブラウザバックしてください)

一般的に赤ちゃんとして産まれる前に母親の子宮内にいるときは誰もが尻尾を持っていますが、妊娠してから数週間が経過すると、尻尾は体の中に吸収されてしまいます。しかし、非常に稀なケースとして、尻尾がそのまま成長し続けることもあるようです。

産まれた際に赤ちゃんのお尻に付いていた尻尾は12センチメートルの長さで先端に幅4センチメートルの球状の肉球が付いていました。この赤ちゃんは妊娠から35週目の早産となりましたが「尻尾が付いていること」以外に健康状態に問題はなかったそうです。

画像: Journal of Pediatric Surgery Case Reports

担当医師は赤ちゃんの出産後に尻尾の超音波検査が病院で行い、赤ちゃんの神経系が尻尾に接続されていないことを確認。赤ちゃんの尻尾はその後の外科手術で切除されることになりました。

画像: Journal of Pediatric Surgery Case Reports

なお、切除後の尻尾を医師が分析したところ、「尻尾の先端に付いていた肉の塊」は脂肪と胚性結合組織で構成されていることが確認され、尻尾自体に骨が存在していないことが確認されました。「Journal of Pediatric Surgery Case Reports」に掲載された報告書では赤ちゃんの尻尾を「極めて稀な先天性異常」としており、どのような理由でこの赤ちゃんの尻尾が胎内で成長することになったのかは不明とのことです。

画像: Journal of Pediatric Surgery Case Reports

人類が尻尾を失ったのは2500万年前の類人猿の時代に遡るといわれており、一説では類人猿が二足歩行で生活をするようになった影響で尻尾を持つ必要がなくなったからではないかと言われています。