台風などによる大洪水で床上浸水などの被害に遭うと住む家を一時的に追われたり、家具を含む家の中が泥水で汚れてしまい、清掃するのに多大な時間がかかってしまうものです。そんな被害を軽減すべく「家自体を水の上に浮かべられるようにする」Buoyant Foundation Projectが立ち上がっています。
このプロジェクトでは住宅の土台に水に浮くブロックを設置し……
それらが実際に水に浮いてもブロックが安定するように固定します。
そして、この基礎の上に住宅を建てて、床上浸水レベルの洪水が発生した際には住宅自体が水の上に浮かぶという仕組みです。
このBuoyant Foundation Projectはカナダのウォータールー大学の建築学部で教授を務めるエリザベス・イングリッシュ氏が故郷のアメリカのルイジアナ州を襲ったハリケーン・カトリーナの被害を受けて、2006年に立ち上げたプロジェクトです。
このプロジェクトではタイの伝統的な「竹を使って家を浮かべる」建築手法など、世界各国の多様な手法を参考にしていとのこと。
実際にアメリカ、ニカラグア、バングラデシュ、ベトナムでは既に試験導入が開始されており、実際に洪水被害を受けた地域では成功を収めているようです。
実際の家の様子や仕組みについてはMashableが公開している以下のムービー(画像をクリック or タップ)で確認することができます。