Teslaが電気自動車にメガホン機能を追加、ドライバーが通行人に発言することが可能に

Teslaは2021年12月20日に行った電気自動車のソフトウェアアップデートで数々の機能の提供を行っていますが、変わり種機能の1つに「メガホン機能を追加する」アップデートが行われました。これは自動車のドライバーが通行人に対して「自由な発言をできるようにする」というものであるとのことです。

このアップデートで追加された機能は自動車内のボタンを押すと車内の音声が「Tesla車の外部スピーカー」を通して発声されるというもので、まさに「メガホン」といえるようなものです。電気自動車はモーター駆動であるため、通常の自動車とエンジンと違って、低速走行時にはほとんど走行音が聞こえません。

このため、Tesla車には2019年から周囲の歩行者に警告を発するための安全システムとして「外部スピーカー」が搭載されていました。しかし「普通の安全システムでは面白くない」もしくは「もっと他の使い方もできないか」とTesla(もしくはCEOのイーロン・マスク氏)が考えたのかはわかりませんが、外部スピーカーを活用するシステムが実装されることになりました。

実際の使用例として、Teslaが同社のTwitterアカウントでムービーを公開しています。この例ではサンタクロースに扮した男性が持っていた荷物を落とした際に、近くに駐車中のTesla車のドライバーが「何か落としましたよ」と声をかけています。実際に同社が公開しているムービーは以下のツイートから確認可能です。

しかし、このメガホン機能にはマナー面で懸念があり、運転時に性格の変わるドライバーなどが周囲の通行人に「どけ!」と暴言を吐いたり、おならなどの下品な音を周囲に発したりする可能性も否定できません。この機能追加でTeslaのお家芸ともいえる、アメリカ交通当局とのバトルがまた行われるのかも知れません。

ペンギン議長の一言
ほとんどのTesla車オーナーはこの機能自体使わないような気がしますが……