峡谷の岩壁が崩落し真下にいたプレジャーボートに直撃、10人が死亡する惨事に

画像: YouTube (O TEMPO)

2022年1月8日にブラジルのミナス・ジェライス州にあるフルナス湖で現地時間11時ごろに峡谷の岩盤が湖に崩落する事故が発生しました。このとき、観光客を乗せた複数のプレジャーボートが現場の周囲におり、そのうち2隻に直撃。10名が死亡する惨事になったとのことです。

この当時の様子はTwitterにも投稿されており、事故当時は崖の近くに観光客を乗せた何隻ものプレジャーボートが停泊し、切り立った崖の写真撮影や滝から降り注ぐ水しぶきを浴びようとしていたと考えられています。すると、崖の一部に大きな亀裂が入って崩落。大半のボートは逃げ出せましたが、2隻が崩落した崖に直撃する形となってしまいました。


上記の映像は事故当時に遠くの位置にあったプレジャーボート上から撮影されたものですが、YouTubeのO TEMPOが公開しているムービーではより近くに位置していたボートが撮影したものが公開されています。この映像を見ると、崩落した崖の直撃を受けたボート上にあった人や物が吹き飛ばされている様子がはっきりとわかります。
(人によってはショックを受ける可能性があるため、閲覧の際は気をつけてください)

この事故のあと、地元の消防当局が駆け付けて救助活動を実施。直撃を受けた2隻のボートから24人が救助され、7人の遺体が回収されたとのこと。その後、行方不明者の捜索も実施され、最終的に死者数は10人、負傷者は32人(うち9人が入院)という大惨事になってしまいました。

なお、崖が崩落した原因について地元当局は「ミナス・ジェライス州では直近2週間にわたって大雨が降っており、この雨が地盤をゆるめた結果、崩落につながったのではないか」と述べています。