「単なる飾りじゃない」帽子にポンポンが付いている理由とは?

スキーやスノーボードなどで着用することが多いニット帽ですが、帽子の先端部分にポンポンが付いているものもよく見かけます。多くの人は「ただの飾り」と認識するかも知れませんが、ポンポンには1000年以上の歴史が存在しているとのことです

ポンポンの歴史は古く、1000年以上前の時代まで遡ってみると、1904年にスウェーデンのセーデルマンランドで発見された彫像がポンポンを身に着けている姿が確認されており、少なくともこの時代には既に定着していたことがわかっています。

実際にヨーロッパでは所属や役職、階級を表すのに使用されていて、ナポレオンが率いる軍隊では衣服にポンポンが付けられており、スコットランドの歩兵連隊「ロイヤル・スコットランド連隊」でも採用されています。このポンポンは防寒目的だけではなく、どの連隊に所属しているかを示すものだそうです。

また、西暦793年から1066年のバイキング時代ではポンポン付きの帽子が使用されていたことも確認されています。詳しい理由はわかっていないものの、おそらく天井の低い船内を移動する際に、頭を保護する目的でポンポン付きの帽子が使用されていたと考えられています。

その後、テレビが普及した時代に一部の芸能人や演出家がポンポン付きの帽子を出演者に身に着けさせたことにより、爆発的に普及。記事作成時点では子ども用の帽子や冬用の帽子としてスタンダードな立ち位置を獲得しているようです。

ペンギン議長の一言
ナイトキャップに付いているポンポンは寝ぐせ防止用の効果があるとはわかっていましたが、本来の歴史をたどるといろんな用途で使用されていたんですね。