海底から900年前の「十字軍の剣」が完ぺきな状態で発見される

イスラエル考古学庁(IAA)によると、イスラエル北部にあるカーメルビーチにおいて、900年前に十字軍が使っていたと思われる剣が「ほぼ完ぺき」な状態でダイバーによって、発見されたとのことです。

発見された剣を鑑定したIAAの強盗防止ユニットの検査官を務めているニア・ディステルフェルド氏は「今回海底で見つけられた剣は『完璧な状態』でした。とても貴重な発見であり、900年前の時代に十字軍が所有していたものを現代で見れるというのはとても驚いています」と語っており、今回の発見の素晴らしさを説明していました。

この剣を発見したイスラエルのアトリットに住むシュロミ・カツィンさんは2021年10月15日に海でダイビングを行った際に、海底から貝などの海洋生物がたくさん付着した金属の塊を発見しました。同氏によると、海流で多くの砂が移動したと思われる場所から金属製の(アンカー)があったので近寄ったら、この塊も発見しました。発見時の映像は以下のムービーから確認することができます。

上記のムービーを見ると、カツィンさんは金属製の錨のほかに土器の器のようなものを発見しています。IAAによると、この地域は緊急時用の停泊地として利用できる自然にできた土地で、少なくとも4000年前の青銅器時代の後期から利用されていたのではないかとのことです。

今回発見された剣はIAAによって、洗浄し詳細な調査を行った後、一般公開される予定であるとしています。なお、剣を発見したカツィンさんには「剣の発見後にIAAに知らせたこと」について、善良な行為を行った市民としての証明書が贈られたとのことです。