ハシジロキツツキなど23種が「絶滅危惧種リスト」から削除される、理由は「絶滅したから」

画像: Flickr(James St. John)

アメリカ合衆国魚類野生生物局(USFWS)は絶滅危惧種として認定していた23種類の動植物を保護対象リストから削除しました。削除理由としては「野生での目撃例が数十年間ないから」と説明しており、つまり「絶滅した」と考えられることからリストから外したとのことです。

USFWSが絶滅危惧種リストから外した23種類の内訳はアメリカで最も大きなキツツキとして知られ、体長が最大で51センチメートルにも達したことでも知られるハシジロキツツキを始めとした10種類の鳥類、8種類の淡水貝、2種類の淡水魚、2種類のコウモリ、1種類の植物となっています。これらは1993年以前から保護対象リストに登録されており、このうちのいくつかの種は1973年の「リスト作成時」から登録されていたそうです。

これらの23種類のうち、21世紀になってから目撃情報は1種類のみであり、21種については1990年以降目撃されていませんでした。保護対象リストの分類を担当するUSFWSの生物学者であるブリジット・フェイヒ氏は「これら23種がリストから除外されたことは「我が国の自然遺産」と「生物多様性」の中から恒久的に失われたことを意味します」と語り、地球環境の変化で起きたものであるとしています。

しかし、今回の保護対象リストから23種が削除したことは早計でないかとする意見もあるようです。今回削除されたハシジロキツツキは調査が困難な場所に生息しており、警戒心も強いため、目撃するのが非常に困難な種とされており、学者の間では「まだ絶滅したと決めつけるのは早すぎる」という意見も寄せられています。

今回の保護対象リストからの削除で一番問題とされるのは「費用の問題」です。今回の保護対象リストから一度外されると、対象の種が再度発見された際に彼らを保護するための費用の捻出が困難になり、人員の動員等も限られると危惧されています。