「事件発生中に手を消毒」銃乱射事件のあった小学校で警察が行っていた記録が公開され批判殺到

画像: Austin American-Statesman

2022年5月24日にアメリカのテキサス州ユバルディにあるロッブ・エレメンタリー・スクールで銃乱射事件が発生し、19名の児童と大人2名が殺害される惨事となりました。しかし、当時警察は事件発生から3分後に小学校に駆け込んでいたのですが、犠牲者が多すぎることで対応に疑問をもたれていました。そして、今回、事件当日の小学校の監視カメラ映像が公開されたのですが、犯人が暴れている最中に学校の備品で手を消毒する警官がいたなど、対応の悪さがさらに明るみになったとのことです。

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この小学校で起きた銃乱射事件の詳細については以下の記事から確認することができます。

公開された映像では事件当日の11時33分にライフルを持った犯人が小学校に侵入。そして教室に入り銃の乱射を開始。その3分後の11時36分に数名の警察官が到着し、犯人のいる教室のそばまで近づきます。すると、犯人に銃を向けられ発砲されたのか、近くにいた軽装の警官は逃亡するなどパニック状態になってしまいました。

そして、事件発生から約19分後、犯人の銃声は鳴りやまない中、防弾チョッキを着た警察官などが多く集まってきたのですが、犯人に近づこうともせず、廊下の隅で待機。事件発生から30分経過しても、駆け付けた警官は児童の救出に向かわず、廊下の隅で盾を構えたまま、その場で様子を見続けていました。

事件発生から約50分後に盾を持った警察官が大挙して犯人の元に集結、その様子を見たひとりの警官は廊下に設置された消毒液で手を消毒しはじめました。そして、事件発生から77分後、犯人の射殺に成功し事件を終わらせることに成功したのです。この監視カメラの映像はAustin American-Statesmanが公開しているため、こちらから見ることが可能です。

なお、事件発生から77分間、警察官は廊下からほとんど進まなかったため、警察官が駆け付けたあとも、児童や教師によって何度も通報がされていたとのこと。このため、当時の警察の対応に対して、テキサス州知事や同州下院議員などから批判の声が多く寄せられています。

ペンギン議長の一言
最初の方の警官が逃走するのはまだわかりますが、あそこまで集結した警察官がずっと廊下の隅で待機していたのかが謎ではありますね。犯人の弾切れ待ちだったんでしょうか・・・