重病にかかったペンギン、靴を履いて健康的な生活を目指す

画像: YouTube (CBS 8 San Diego)

アメリカのサンディエゴ動物園で飼育されているケープペンギンのルーカスはバンブルフット(趾瘤症)と呼ばれる重い病気を抱えています。そんなルーカスに対して、サンディエゴ動物園は2022年8月29日に「人工の靴」を装着したとを発表しました。

ケープペンギンのルーカスが患っているバンブルフットという病気は足の裏の皮膚や皮下組織が炎症を起こし、歩いたときに痛みを伴ってしまうものです。この病気は放置すると敗血症になってしまったり、細菌に感染して症状がさらに悪化すると、最悪死に至ってしまうことがあります。

そこで、サンディエゴ動物園がこのバンブルフットの病気を患ってしまったルーカスに履かせたのがペンギンの足に似せた人工の靴です。この靴はルーカスが歩いたときに足にかかる圧力を抑制するもので、普段以上に歩きやすくすることを目的にしています。

この靴は動物の義肢を製造している団体であるThera-Pawと協力して作られたもので、実際にルーカスに履かせると普段より姿勢が良くなり歩き方も大きく改善。YouTubeのCBS 8 San Diegoが公開しているムービーを見ても比較的自然に歩けている姿を確認することができます。

サンディエゴ動物園のデビー・デントン氏は「新しい靴を履かせた後、ルーカスがすぐに姿勢よく歩き出したことに驚きました。彼が動き回る姿を見ると、これから良い人生を謳歌してくれるようになるかもしれないですね」と述べ、嬉しい気持ちになったことを明かしていました。