2021年7月11日インド北部のジャイプールで落雷があり、若者ら11人が死亡、多数の負傷者が出るという痛ましい事故が発生しました。この若者らはインドの観光名所であるアンベール城の監視塔の上で落雷をバックに自撮り撮影を行っていたとのことです。
事故発生時は27人が監視塔および砦の壁の上にいて、監視塔に雷が直撃したときに何人かが地面に飛び降りたと報告されています。事故が発生したアンベール城のあるラージャスタン州のアショク・ジェロット州首相は「死亡した人々の遺族への補償金として、50万ルピー(約74万円)を支払う」と発表しました。
インドでは大雨が降るモンスーン(季節風)の時期が通常6月~9月の3カ月間続きます。しかも、落雷の発生回数は年々増加傾向となっており、アーンドラ・プラデーシュ州では2018年にわずか13時間という短い期間で36749回の落雷を記録したこともあります。
当然、このように頻繁に落雷が生じるインドでは毎年落雷による死者をだしており、その数は毎年平均2000人ほどとのこと。このため、落雷発生時の安全対策として、専門家は以下を心がけることが重要であると語っています。
▼ 雷が発生した時の安全対策
- 大きな建物や車の中に避難する
- 開けた場所や丘の上に行かない
- 逃げ込める場所がない場合は「頭を低くしてしゃがむ」
- 高い木や広場にぽつんと立っている木の下には行かない
- 水上にいる場合は「できるだけ早く」岸に上がり、広い砂浜に避難する