コロナ禍の中でもキスシーンを「炎上せず」に撮影する方法とは

2020年から始まったコロナ禍によって、テレビ番組等の撮影などでもソーシャルディスタンスを一定距離保つことが必要です。このため、トーク番組であっても出演者はいつもより離れた場所で会話をするため、コミュニケーショに四苦八苦している姿を見ることがあります。このソーシャルディスタンスはドラマや映画の撮影でも適切な距離を取る必要があるため、身体的接触を要するようなシーンの撮影は事実上、不可能です。しかし、イギリスで人気の連続テレビドラマであるコロネーション・ストリートではコロナ禍の中でキスシーンを撮影し放送にまで至っています。どのようにして、安全に撮影できたのか、その撮影方法についての舞台裏が明かされています。

Coronation Street uses real couples as Covid kissing doubles - BBC News

2021年3月19日(金)にコロネーション・ストリートで俳優のアラン・ハルソールと女優のルクサンドラ・ポロジニクのキスシーンが放送されました。しかし、記事作成時点ではコロナ禍の真っ只中であり、知名度の高い番組内でキスシーンを撮影することはSNSなどで大炎上するリスクが存在します。

このため、知名度の高い番組であればあるほど、感染リスクに対して適切な対処が求められるので、身体的に接触するほどの距離に俳優同士を近づけるのは現実的ではありません。

そこで、番組スタッフは彼らに外見の似ている「エキストラ」と「その実際の妻」に出演してもらって、キスシーンを撮影したとのこと。つまり、普段から同じ家で生活している家族が「ただキスをしているだけ」で特にコロナの感染リスクが高まる他人同士を接触させるような撮影は行っていませんでした。

また、これ以外のシーンは実際にアラン・ハルソールとルクサンドラ・ポロジニクを使っていますが、映像の合成などをうまく使用することで撮影中は2メートル以内の距離に近づくことはなかったそうです。

ペンギン議長の一言

代役とその妻を使用してキスシーンを撮影というのは考えたらわかりそうなものですが、意外と盲点ですね。