画像: YouTube(South China Morning Post)
Samsung製のスマートフォンの炎上事故は2016年8月に発売されたGalaxy Note 7のバッテリー不具合が原因で起きた事故を思い起こす人が多いはず。当時発売されていたGalaxy Note 7をまだ使っている場合は「不具合のないバージョン」か「別の機種」に交換した方が良いのですが、交換せずに使い続けていた人が炎上被害に遭ってしまう事故が中国で起きてしまったとのことです。
この事故は2021年4月20日にYouTubeのSouth China Morning Postチャンネルが投稿したムービーで明らかになりました。日中に歩道を女性の肩を組んで歩く男性のカバンの中のスマートフォンが突如発火。男性は慌ててカバンを投げ捨てますが、シャツと髪の毛が一瞬の間、炎に包まれてしまいました。
この事故により男性は腕に「軽いやけど」と……
画像: YouTube(South China Morning Post)
髪の毛が炎で焦げるという被害に遭ってしまいましたが、幸い軽傷のようでした。
画像: YouTube(South China Morning Post)
男性によると、突如炎上したスマートフォンは2016年に購入したSamsung製のものであるとのことで、形状から、バッテリーが発火する不具合を持つ「Galaxy Note 7」である可能性が高いです。
画像: YouTube(South China Morning Post)
しかし、炎上の直接的な原因はまだわかっていません。「Galaxy Note 7」のバッテリーが発火した可能性が最も高いですが、Samsungは2017年に発火事故が起こらないよう、「バッテリー充電に制限を設ける」アップデートを行いました。このため、この男性は「Galaxy Note 7を4年間一度もアップデートせずに使い続けていた」か発火の恐れのあった「ZTE製のBA910のモバイルバッテリー」などを使用していた可能性が指摘されています。
製造元のSamsungは世界中のユーザーに対して「Galaxy Note 7」を使わないようアナウンスをしており、中国で19万1000台の同スマートフォンをリコールしています。このため、既に危険とわかっている機器は使用せずにメーカーの無償修理や交換を受けるなどの対応をすることが重要であることを改めて認識させる事故となりました。
実際の事故映像は以下のムービーから確認することができます。