「サイバーパンク2077」がPS Storeで配信再開を発表、配信停止から6カ月で復活

画像; CD Projekt RED(Cyberpunk 2077)

2020年12月10日にPlayStation 4、Xbox One、PC向けに発売が開始された「Cyberpunk 2077(サイバーパンク2077)」ですが、PC以外のハードでのゲーム体験が「すこぶる悪い」ことから、返金騒動に発展。その後、事態を重く見たSONYは同社のゲームオンラインストアである「PlayStation Store」から同作品のダウンロード版の販売を停止する措置をとっていました。そして、2021年6月21日にPlayStation Storeで配信再開されたとのことです。

Cyberpunk 2077は2015年にGame of the Yearを最多受賞したことでも知られる「The Witcher 3: Wild Hunt(ウィッチャー3 ワイルドハント)」を作ったことでも知られるポーランドのゲーム会社「CD Projekt RED」の作品です。このため、同作品は事前のプロモーションビデオで示されていた「品質の高さ」と「ウィッチャー3での実績の評価」から、発売前から大注目の作品となっていました。

その後、2020年12月10日に同作品が発売されると評価は一変します。ゲーム自体は誰もが納得するような面白さではあったのですが、それはあくまでもPC版の話。PCよりも性能の低いPlayStation 4やXbox OneでCyberpunk2077をプレイすると、頻繁な処理落ちで動作が遅くなったり、フリーズしたりすることが判明します。当然、ユーザーは「プロモーションビデオの快適な動作はすべてPC版でプレイしたもので、家庭用ゲーム機では快適にプレイできない」と怒りの声が上がるようになりました。

この状況に対し、CD Projekt REDは「発売前にPlayStation 4やXbox Oneでのプレイ映像を見せていなかったこと」などから返金対応をすると発表。そして、PlayStation Storeを運営するSONYはこの事態を重く見て、発売から約1週間後の2020年12月18日に「PlayStation 4版の動作が快適になるアップデートが提供される」までダウンロード販売を停止する措置をとりました。

その後、CD Projekt REDはCyberpunk 2077用の多数のアップデートを次々と開発&適用し続けてきた結果、SONYはTwitterで「PlayStation StoreでPS4版の入手が可能になりました」と発表。同作品の販売停止から約半年経ってダウンロード販売を再開することが告知されました。しかし、標準のPlayStation 4用のプレイは記事作成時点で推奨されておらず、性能の高いPlayStation 4 ProやPlayStation 5でプレイすることを推奨しています。

また、CD Projekt REDは「Cyberpunk 2077」のPlayStation 5版やXbox Series X版の開発も継続しており、2021年後半にはリリースする予定であることも発表しました。既にPlayStation 4版、Xbox One版を持っている人は無償アップグレード対象となっていることから、後継機を持っている人はリリースに合わせてプレイするのもアリかもしれません。